床上動作のリハビリまとめ
高齢者の多くは畳などの和式の生活に慣れ親しんでおり、椅子での生活が普及した現代でもまだまだニーズがあるのが床上動作です。床での動作は、正座やあぐらの姿勢のまま床(畳)に座る必要があります。また床からの立ち上がり動作も必須となります。今回は、そんな床に座るためのエクササイズと床からの立ち上がりのエクササイズをご紹介します。
【この記事の目次】
床上動作の注意点とは
床上動作を行う場合は、正座やあぐら、横坐り、長座位などの床に座る姿勢があります。また床から立ち上がる方法として足を崩す、横坐り、四つ這い、片膝立ち、立ち上がりなどがあります。膝立ち姿勢や立ち上がりの際に膝関節に大きな負担がかかります。そのため変形性膝関節症や人工膝関節置換術を施行された方は控えるようにしましょう。また人工股関節全置換術などにより禁忌肢位(脱臼肢位)がある方は動作の手順によっては股関節脱臼の危険性がありますので専門家の指導の元運動を行いましょう。
❶床に座るためのエクササイズ
床に座るためのストレッチ | 正座
正座が難しい方は、お尻と足の間にタオルや座布団を挟むと楽に座ることができます。
床に座るためのストレッチ | あぐら
男性に多いあぐらの姿勢のストレッチです。あぐらは股関節の内転筋の柔軟性が重要になります。
床に座るためのストレッチ | 横坐り(お姉さん座り)
横坐りは股関節の柔軟性だけでなく、骨盤や腰の柔軟性も重要になります。腕を横に倒して脇腹から腰のストレッチをして行きましょう。
床に座るためのストレッチ | 長座位
足を投げ出して座る長座位ではハムストリングス、脊柱起立筋の柔軟性が重要になります。念入りにストレッチしておきましょう。
❷床から立ち上がるためのエクササイズ
床からの立ち上がりに必要なストレッチ | 足首
正座編
立位編
床からの立ち上がりに必要なストレッチ | ハムストリングス
床からの立ち上がりに必要なストレッチ | 股関節
床からの立ち上がりに必要なストレッチ | 体幹
床からの立ち上がりに必要なトレーニング | 長座位
床からの立ち上がりに必要なトレーニング | 四つ這い
床からの立ち上がりに必要なトレーニング | 腹筋
こちらの運動は四つ這いでできる腹筋のトレーニングです。
岩瀬らによると、"高齢者が床から立ち上がる際,四つ這いを経由するか否かには,体幹筋力が関係しており,体幹筋力が強いものほど四つ這いをとらずに立ち上がれる可能性が示された"と報告されています。床からの立ち上がりのエクササイズとして腹筋の強化にも取り組んでおきましょう。
岩瀬弘明, et al. "床から立ち上がる動作の過程で四つ這いをとるか否かに影響を及ぼす要因." ヘルスプロモーション理学療法研究 2.3 (2012): 101-108.
床からの立ち上がりに必要なトレーニング | 膝立ち
床からの立ち上がりに必要なトレーニング | 片膝立ち
床からの立ち上がりに必要なトレーニング | 立ち上がり
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今回は、床上動作の運動プログラムをご紹介しました。その他にもリハビリに必要な抗重力筋トレーニングの理論についての記事もご紹介しています。興味がある方はこちらの記事をチェックしてみてください♫
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