寝返り動作のリハビリまとめ
寝返り動作は、日常生活において必要不可欠な動作でベッドや床から起きる際にまず寝返りは必須な項目になります。そんな寝返り動作を獲得するための運動プログラムをご紹介します。
【この記事の目次】
- 寝返り動作の分析
- 寝返り動作を評価するポイント
- 寝返り動作のリハビリ | 首
- 寝返り動作のリハビリ | 上肢
- 寝返り動作のリハビリ | 下肢
- 寝返り動作のリハビリ | 体幹
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寝返り動作の分析
寝返り動作を分析した先行研究は様々ありますが、野崎によると骨盤の回旋の仕方に着目すると「上肢型」「下肢型」「膝立型」「複合型」の4つの寝返り動作パターンに大別できると報告されています。このパターンは身体能力の影響だけでなく、それぞれの生活環境や運動の癖の影響から様々なパターンを選択して寝返りを行っています。
野崎真奈美. "高齢者における寝返り動作の分類と身体特性による推奨パターンの予測 (4. 人間行動システム研究領域, I. 課程博士論文, 博士論文要旨)." 人間科学研究 18 (2005): 123-124.
寝返り動作を評価するポイント
また、寝返り動作を評価するポイントとしては「頸部の回旋」「肩甲骨の離床」「体幹の回旋」「骨盤帯の離床」がそれぞれ連動して運動しているか、タイミングのズレはないかをチェックします。これらが分離してしまうと寝返りに必要以上に力が必要になったり、スムーズに動けなくなる原因になります。
寝返り動作のリハビリ | 首
では早速、寝返り動作の運動をご紹介して行きます。まずは首の回旋のエクササイズを行いましょう。特に上肢型の寝返りパターンでは、頸部の回旋や視線の誘導が重要になります。
寝返り動作のリハビリ | 上肢
次に上肢の運動の中でも肩甲骨の離床を行うエクササイズです。特に上肢型の寝返りパターンの型はこちらのエクササイズを行いましょう。運動のポイントとして肩甲骨が床から離れることを意識しましょう。
寝返り動作のリハビリ | 下肢
次に下肢型や膝立て型の寝返りパターンに重要な下肢のエクササイズです。寝た状態で膝が立てれること、足を横に倒すように捻ることができること重要です。
寝返り動作のリハビリ | 体幹
最後にこちらの運動は、体幹のトレーニングです。上肢型、下肢型、膝たち型、複合型の全てにおいてこの体幹との連動ができていないと寝返りができません。必須の要素ですので念入りにトレーニングしておきましょう。
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今回は寝返り動作に必要な運動をご紹介しました。その他にも基本動作や座位保持、立位保持に重要な抗重力筋のトレーニングについてもご紹介しています。興味がある方はこちらの記事も是非チェックしてみてください♫
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